ケータイうさぎと意地悪先輩。FINAL

 私が泣きながら柚飴をなめ終えると、

「……それにしても、またこの図書館に来るなんて、思わなかったよ」

 と雨瀬先輩は言った。

「え?」

「この図書館で、うさ葉に初めて話しかけたんだよな」

 私はコクンッと頷く。


 ここで先輩と会わなかったから、きっと今、こんな関係になってなかったよね……。


 雨瀬先輩が、私をじっと見つめてきた。

 ドキッ!

「せ、先輩……?」

 雨瀬先輩は私の涙をそっと手で拭うと、私の下唇を優しくなぞり、ゆっくりと顔を近づけてくる。

 ドキンドキン、と私の心臓が高鳴る。

「愛してるよ」

 耳元で甘いバリトンの声で囁くと、雨瀬先輩は私の唇を奪った。
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