ケータイうさぎと意地悪先輩。FINAL
雨瀬先輩は後ろから抱き締めてる手を離し立ち上がると、私の腕を掴む。
私は雨瀬先輩の力を借りて、ゆっくりと立ち上がる。
雨瀬先輩は私を抱き寄せながら歩いていく。
そして、図書館を出ると、
「あ、そういえばうさ葉、鞄は?」
雨瀬先輩が思い出したかのように、尋ねてきた。
私は、あっ、と声を出す。
鞄、教室に置いてきたままだっ……。
もう、教室鍵閉まってるよね……。
一人で職員室に行って鍵もらって鞄取りに行くの正直、今は怖い。
だからと言って、先輩、大学生だし、校舎の中に勝手に入るのはだめだし……。
先生に許可取れば大丈夫かもしれないけどでも……。
「教室に置いてきてしまいました……。ど、どうしよ……」
「これ、うさ葉の鞄じゃないか?」
「え?」
図書館の扉の近くに、メモ付きの鞄が置いてあった。