ケータイうさぎと意地悪先輩。FINAL
そして、日曜日。空を見上げると、青空が広がっている。
「うさっ!」
優人君がうさぎパークの入口の前で手を挙げた。
優人君の背後にあるチョコレート色の看板には、黄色の字で、『Usagi Park』と書かれていて、看板の上には人参色の卵が6つ置かれ、その真ん中に兎の人形がちょこんと座っている。
「優人君っ!」
ワンピース姿の私は、白い鞄を右肩にかけたまま駆け寄って行く。
間近で見る優人君は、白シャツの上に青色のパーカーを羽織り、茶色の鞄を右肩にかけていて、とても爽やかな感じ。
胸がドキドキする。
「おはよう。待った?」
「ううん、今来たところだよ」
優人君の言葉を聞いて、ほっとする。
「そっかぁ、良かった」
私はうさぎパークの入口を見る。
「まだ、開いてないみたいだね」
私がそう言うと、優人君は眉をしかめる。
「……おかしい」
「え?」