ケータイうさぎと意地悪先輩。FINAL

「何をした!?」

 優人君が、黄緑色の光のSINE《サイン》ソードで受けたまま荒れた声で尋ねる。

「瀬名が妨害電波装置を起動させたんだよ」

 ぐぐぐ、とお互いソード同士で押し合う。

「妨害電波装置! なるほど、だから、スマホが圏外になり使えなくなったという訳か!」

「そういうことだ。黒うさぎのグループメンバー達は、SINE《サイン》に執着し、依存症になっている。だから、SINE《サイン》が使えなくなれば、戦えなくなるのだ」

 雨瀬先輩は、水色の光のSINE《サイン》ソードで優人君を押しながら、周りを見渡す。

 ほとんどの人達が倒れていて、

「SINE《サイン》がっ! SINE《サイン》が繋がらないっ! 」

 と、倒れた状態で叫んでいる人やスマホを持ち、体を震わせしゃがみ込んでいる人がいた。

 そんな皆が、もがき苦しむ状況の中で、6うさぎのメンバーと瀬名君達は、ふらふらな状態でも必死に立ち、戦っていた。

「相当戦力減ったな。あとは、優人、君だけだ!」

 雨瀬先輩がそう言うと、優人君は、ふっ、と笑う。

「何がおかしい?」

「――――残念ながらこのSINE《サイン》ソードだけは、圏外になっても消えない」

「何!?」

 優人君に押され、ずずず、と雨瀬先輩は後ろに下がる。

「元に今、使えてるだろう? バッテリーが消えない限り、大丈夫なんだ!!」

「SINE《サイン》ソードは大丈夫でも、精神的にはかなり動揺してるように見えるが?」

「なっ!」

 雨瀬先輩が押し返し、今度は優人君がずずず、と後ろに下がる。
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