ケータイうさぎと意地悪先輩。FINAL
「先生」
翌日。病室にいるお母さんが宇佐野先生に話しかけた。
土砂降りの雨の音が病室内に響いている。
「なんでしょう?」
「この子、話しにくそうなので、そろそろ、携帯を使わせたいのですが、どうでしょうか?」
「それは良い案ですね! では、今日から携帯にしましょう!」
「ねこ葉、携帯、うさ葉に渡して」
お母さんはそう言うと、私の鞄から携帯を取り出してお姉ちゃんに手渡す。
「うさ葉」
お姉ちゃんは私に携帯を渡してきた。
私の携帯だ……。
「今日から打って見せてね。できる?」
お姉ちゃんの問いかけに私はコクンッと頷くと、携帯で文字を打って見せる。
『できるよ』
「大丈夫なようですね。では、これで」
宇佐野先生はそう言うと、病室から出ていく。