ケータイうさぎと意地悪先輩。FINAL
私は携帯の画面をじっと見つめる。
あれ……?
今日、6月3日……?
今日、先輩の誕生日だ……。
コンコンッと、外から軽やかなノックの音が聞こえた。
「どうぞ」
お母さんが振り向きながら答えると、扉が開く。
「失礼します」
制服姿のみっちゃんと犬垣君が中に入ってきた。
みっちゃん、犬垣君っ!!
「あら、こんな土砂降りの中、お見舞いに来てくれたの?」
お母さんの問いかけに、はい、とみっちゃんは返事をする。
「お母さん」
「何? ねこ葉」
「ちょっと外出ない?」
「そうね。うさ葉のこと宜しくね」
お母さんとお姉ちゃんは病室から出ていく。