ケータイうさぎと意地悪先輩。FINAL
「わっ、髪ベタベタだっ! 6月に入ってから3日連続で雨降りなんて、ほんと嫌になるっ!」
みっちゃんが自分の髪に触れながらそう言うと、
「梅雨の時期なんだから、仕方ないだろ」
と犬垣君が答える。
私は、みっちゃんの腕を引っ張る。
「うさ葉、何?」
私は携帯で文字を打って見せる。
『きょうから ケータイで はなせるようになったよ』
みっちゃんの顔が明るくなる。
「そうなんだ! うさ葉、良かったね!!」
私はコクンッと頷くと、
「……ケータイうさぎ」
と、犬垣君がボソッと言う。
みっちゃんは犬垣君をキッ! っと睨む。
犬垣君の体がびくつく。
私は2人を見て、ふっ、と笑うと、携帯で文字を打ってみっちゃんに見せる。
『せんぱいのところ つれていって』
みっちゃんは驚いた表情で私を見る。
「え?」