ケータイうさぎと意地悪先輩。FINAL

 私は続けて携帯で文字を打って見せる。

『きょう せんぱいの たんじょうびなの』

「犬垣、どうしよう……」

 みっちゃんが困った表情でそう言うと、犬垣君は首を横に振る。

「でも、うさ葉、雨瀬先輩のところに行きたいって……」

 私はまた携帯で文字を打って見せる。

『おねがい みっちゃん』


 本当は、みっちゃん達に迷惑かけたくない。

 でも、どうしても、先輩のことが気になるの。

 それに、先輩に会いたい。

 会いたくて会いたくてたまらないの。

 だから――――……。


 みっちゃんは、ぎゅっと自分の右手を握り締める。

「……分かった、行こう」

「花村!?」

 犬垣君は驚く。
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