ケータイうさぎと意地悪先輩。FINAL
翌日。高校帰りにみっちゃんと犬垣君がお見舞いに来てくれた。
2人の制服が少し雨に濡れて湿っている。
『みっちゃん、犬垣君、お見舞いに来てくれてありがとう』
私はそう携帯で文字を打って見せると、みっちゃんはぎゅっと自分の手を握り締める。
「うさ葉のお母さんから聞いたけど、うさ葉、昨日絵美と話したんだって?」
「……」
「なんであんな奴と話したの!? うさ葉がもっと傷つくだけじゃん!!」
「花村っ」
犬垣君がなだめるように、みっちゃんの肩を叩く。
みっちゃんはそれを無視して続ける。
「それに、ずっと思ってたけど、いつまでこうしてるつもりなの?」
私は携帯で文字を打って見せる。
『こうって?』
「私達、受験生なんだよ? 6月の終わり頃には期末試験だってあるのにっ」
私は続けて文字を打つ。
『それがどうしたの? 受験なんてもうどうでもいいよ』
「よくないよっ!! 将来、棒に振るつもりなの!?」
私はコクンッと頷く。
「そんなこと、雨瀬先輩が望んでると思ってるの!?」
私は携帯で文字を打って見せる。
『先輩に言われた。図書館司書になれって』