ケータイうさぎと意地悪先輩。FINAL
5日後。小雨が降る中、お姉ちゃんが籠を持って病室にやってきた。
「う~さ葉、連れてきたよ」
お姉ちゃんは上機嫌にそう言うと、籠を机の上に置く。
籠の中には、ネザーランド・ドワーフのうさの助がいて、ちょこんと座っている。
私の顔が、ぱああっと明るくなる。
うさの助……!
お姉ちゃんは籠の蓋を開け、うさの助をひょいっと抱き上げると、私の膝に乗せる。
私の膝の上で鼻をくんくんと動かすうさの助。
ああっ、やっぱりうさの助、かわいいっ……。
ずっと面倒見てあげられなくて、ごめんね……。
ふわふわの頭を優しく撫でると、うさの助は嬉しそうにぷーぷーと鼻を鳴らす。
「…………良かった」
私はうさの助の頭を撫でるのをやめて、お姉ちゃんの顔を見る。
お姉ちゃんは、とてもほっとした表情をしつつ、目に薄っすらと涙を浮かべていた。
「入院してからずっとうさ葉、暗い顔してたからさ、うさ葉の嬉しそうな顔久しぶりに見れて嬉しいよ」
お姉ちゃんっ……。