ケータイうさぎと意地悪先輩。FINAL

 そして、6月29日。期末テスト一日目。

 私は犬垣君と3年B組の教室の扉の前に立っていた。


 途中、ふらついたりして犬垣君に迷惑かけながらも、なんとか、ここまで来れたけど、教室に入るのはやっぱり、怖い……。


 そう思っていると、

「……あ」

 犬垣君が何かを見て、声を出す。

 私は犬垣君の目線を追うと、絵美ちゃんが歩いてくるのが見えた。

 絵美ちゃんと目が合う。

「絵美ちゃ……」

 絵美ちゃんは私の言葉を無視して教室に入っていく。


 絵美ちゃん……。


 犬垣君は心配そうな表情を私に向ける。

「野山、大丈夫か?」

 私はへらっと笑う。

「うん、大丈夫っ!!」

「……じゃあ、入ろう」

 犬垣君はガラッと教室の前扉を開けた。
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