ケータイうさぎと意地悪先輩。FINAL

 教室内が一瞬、ざわめく。

 私は犬垣君と一緒に教室の中に入る。

「野山さんだっ」

「今日、休むと思ってたのになー」

 コソコソ話が聞こえる中、私は廊下側から4列目の一番前の席に付く。

「野山」

 犬垣君はバババッと高速スピードで携帯で文字を打ち、画面を見せてきた。

『気にしなくていいからな。』

「うん……」

 ――――ガラッ!

 担任の江崎先生が教室に入って来た。

 犬垣君はガラホを鞄の中に入れる。

 江崎先生は教壇に立つと教室中を見渡す。

「今日の休みは春宮さんだけか」

 ズキッと私の胸が痛む。


 優人君……。
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