ケータイうさぎと意地悪先輩。FINAL
一ヶ月後の退院を目指し、発声訓練等を頑張り始め、一週間が過ぎた頃。病室に40代のダンディーな警官が訪れた。
「バイク事故の件以来ですね」
ベットに座ったまま、私は軽く頭を下げる。
「SINE《サイン》は神だ。制裁は続く。永遠に」
私の体がびくつく。
「『キミ達、なんのことか分かりますか?』 と尋ねた時から、ずっと何かが引っかかっていましたが、まさか、こんな形で再会することになろうとはね」
「……」
私は何も答えない。
警官は上着のポケットからスマホを取り出すと、録音アプリを起動させる。
「黒うさぎについて、全て、話して頂けますね?」
私はコクンッと話すと、今までのことを全て警官に話す。
警官はスマホをタップし、録音アプリの起動を止める。
「……なるほど。今まで辛かったですね」
私は警官から目線を逸らす。
警官はスマホを上着のポケットに入れる。