ケータイうさぎと意地悪先輩。FINAL
それからも毎日病室に通い続け、12月24日。クリスマスイヴ。
「先輩っ、メリークリスマスっ!」
白いフード付きの真っ赤なコートを羽織った私は、りぼんで結んである袋を雨瀬先輩に手渡す。
「ありがとう、うさ葉サンタさん♪」
雨瀬先輩はそう言って優しく微笑み、袋をもらってくれた。
私の口元がほころぶ。
先輩の今年の誕生日、プレゼント出来なかったから嬉しい……!
「中、見てもいい?」
「はっはいっ」
雨瀬先輩はりぼんを取り、中を見る。
「マフラーじゃん」
「はい。色々、迷ったんですが、白いマフラーにしました」
雨瀬先輩は袋からマフラーを取り出す。
「嬉しい。うさ葉、巻いてくれる?」
「はいっ」
私は雨瀬先輩の首にマフラーをふわりと巻く。