ケータイうさぎと意地悪先輩。FINAL
「…………!?」
私と雨瀬先輩は驚く。
雨瀬先輩の前に青色のリボンを頭につけ、ハーフコートに青色の短めのスカートを穿(は)いた女子が、両手を広げた状態で立っている。
床には鞄が落ちていて、その女子の右腰に、SINE《サイン》ソードの先が少し突き刺さっていた。
「絵美……ちゃん……?」
優人君は絵美ちゃんの右腰に突き刺さったSINE《サイン》ソードを抜く。
絵美ちゃんの体がぐらりと揺れ、前に崩れ落ちようとした。
雨瀬先輩はとっさに後ろから手を伸ばして絵美ちゃんの体を支え、そのまま腰を落とし、体を両腕で包むように抱きかかえる。
そして、絵美ちゃんを床に優しく寝かす。
「絵美ちゃんっ!」
私はとっさに絵美ちゃんの隣にぺたりとしゃがみ込んで声をかける。
「おい! 大丈夫か!? 返事し……」
「きゃああっ!」
雨瀬先輩の言葉と叫び声が重なった。
扉の方を見ると、ファーコートにスカートを穿き、右手に鞄を持ったみっちゃんが廊下で顔を青ざめて立っていて、
その後ろに、赤茶色のセーターにジーパン姿の犬垣君、
首元にスネークのゴールドのネックレスをつけ、皮のジャケットに皮の長いパンツを穿き、腰にクロコダイルの皮のベルトをした瀬名君が立っている。
みっちゃん、犬垣君、瀬名君っ……!