ケータイうさぎと意地悪先輩。FINAL
「優……人……」
床に寝ている絵美ちゃんが弱弱しい声で呼ぶと、優人君は絵美ちゃんを見る。
「……絵美、どうして?」
優人君は体をぶるぶると震わせ、SINE《サイン》ソードを力強く握り締める。
「どうして、裏切った!?」
「もうこれ以上……、罪を犯して欲しくないから……6(ろく)うさぎ全員がそう思ってる……」
絵美ちゃんが途切れ途切れに言うと、瀬名君に目線を移す。
瀬名君は静かに頷くと、皮のパンツからスマホを取り出す。
「今から繋げる」
え……?
繋げる……?
一体何を……?
私がそう疑問に思うと、瀬名君はスマホを操作する。
「今、目の前に黒うさぎがいる。キミ達の気持ちを伝えるんだ」
瀬名君がスマホに話しかけ、スマホを優人君に向けると、スマホから複数人の声が聞こえてきた。