ケータイうさぎと意地悪先輩。FINAL
『優人、もうやめてっ!!』
『優人、俺達も罪償うからっ!!』
『優人君……、私も償うっ……!!』
『春宮君……、僕も償うよっ……!!』
『だから春宮先輩、もうこんなことしなくて良いんですっ!!』
「凛、和馬先輩、結季先輩、草馬、つむぎ……グループ通話か」
「実は佐熊絵美と会った時、『わたしが黒うさぎを止める。だから、6(ろく)うさぎに黒うさぎが病院に来たことを伝えて欲しい』と頼まれ、オレは彼女が去った後、SINE《サイン》でグループを作り、6(ろく)うさぎを誘い、状況を伝えておいたのさ」
そうだったんだ……。
「ははっ」
優人君は笑うと、前髪をくしゃっと握る。
「罪を犯して欲しくないとか、罪を償うとか、みんな何を言ってるの? 罪を犯したのは、そこにいる雨瀬先輩だろう!?」
『『違う』』
6(ろく)うさぎ全員の言葉が重なる。
絵美ちゃんは口を開く。
「ええ……、みんなの言う通り違うわ……『私達』よ……」
絵美ちゃんの両目が潤む。
「SINE《サイン》が神だと信じ……、SINE《サイン》に依存した結果……、悲しみを生んでしまった……野山さん……みんな……ごめんなさい……」
絵美ちゃんは瞼をそっと閉じる。
ぽた。
絵美ちゃんの右目から出た一粒の涙が零れ落ちる。
その涙は、まるで光のように輝いて消えた。