ケータイうさぎと意地悪先輩。FINAL
――――ぐいっ!
後ろから犬垣君と瀬名君が優人君の両腕を掴んだ。
「離せ……!」
優人君は抵抗する。
「離せよっ! 離せえええ……!!」
「もういい加減諦めろよ!」
瀬名君が強張った表情で言った。
「よく言うね! スマ王、君だって……花嫁のこと好きなくせに……! 僕と同じなくせに……!」
「キミと同じ? 勘違いも甚だしいよ! オレは野山うさ葉なんか、だいっきらいだよ!」
「強がるなよ、スマ王!」
「強がってない! 事実を言ったまでだよ!」
「……もう、なんでもいいよ!!」
優人君は、後ろにいる瀬名君の鼻に向かって頭突きをくらわす。
「!?」
瀬名君は思わず仰け反り、右腕をパッ! と離す。
優人君は右手に持つSINE《サイン》ソードの先を後ろの犬垣君に向けて突き出す。
左頬がピッと切れ、犬垣君は、パッ! と左腕を離す。
優人君はゆっくり立ち上がると、絵美ちゃんの隣にぺたりとしゃがみ込んでいる私の近くまで歩いて来た。