ケータイうさぎと意地悪先輩。FINAL

「まさか、SINE《サイン》にまで裏切られるなんて……」

「それは……違うよ……」

 私はゆっくりと立ち上がり、絵美ちゃんの横を通って優人君の前まで歩いていく。

「SINE《サイン》が……守ってくれたんだよ……。優人君の命を……」

 私はぐっと右手を握り締める。

「優人君……、私……、あなたのやって来たこと許せない……」

 優人君は切なげな顔をする。

「……だろうね」

「優人君のこと……恨みたいし、憎みたい……。でも……、でもっ……! 優人君のこと……やっぱり、嫌いになれない……なれないよっ……!」

 私の両目に涙が溢れ、ポロポロと零れ落ちていく。

「今まで……たくさん傷つけて……ごめんね……」

「なんで……」

 優人君の声が震える。

「なんでうさが謝るの……」


 胸が痛い……。

 苦しい……。

 だけど……。
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