ケータイうさぎと意地悪先輩。FINAL
「あっ、そうだっ! 絵美ちゃん、犬垣君と撮ったら?」
「え、でも……」
「……友達なんだから、気を使うな」
犬垣君はボソッと言う。
絵美ちゃんは嬉しそうな表情を浮かべる。
「犬垣さん……」
絵美ちゃんは椅子に座っている犬垣君の隣に移動する。
「じゃあ、撮ります! ハイチーズ!」
絵美ちゃんがピースすると、私はカシャッと写メを撮る。
――――ガラッ。
江崎先生が教室の中に入ってきた。
「じゃあ、また後でね」
絵美ちゃんは小声で言うと、慌てて席に着く。
江崎先生は教壇に立つ。
「え~、てめぇええら、卒業おめでとう。私としては全員卒業させたかったが、それを叶えることが出来なかったことが心残りだ」
私の胸がズキンと痛む。
「だが、てめぇぇらには、次のステージでも頑張って欲しい。では、今から卒業証書を配る」
江崎先生が一人ずつ名前を呼ぶと、生徒達は卒業証書を受け取りに行く。
ドキドキ。
ドキドキ。