お隣さんは元カレ?
そして有馬の足が止まり、菜美がお店を見る。
「あれ…?パスタ?」
「なんだ、嫌だったか?」
「ううん、好きだけど…居酒屋とかかなって思ってた」
「まぁ、考えなくもなかったけど…初デートでそれはないだろと思って…」
「……っ!」
初デート…。
そっか、私達にとっては、初デートみたいなもんだ。
大切に考えてくれたんだ…有馬。
やばい、嬉しい…。
菜美は手の甲で、火照ってきた頬を触る。
「宮崎?入るぞ」
「あ…うんっ」
そして二人はレストランの中に入る。