お隣さんは元カレ?


そして有馬の足が止まり、菜美がお店を見る。



「あれ…?パスタ?」



「なんだ、嫌だったか?」



「ううん、好きだけど…居酒屋とかかなって思ってた」



「まぁ、考えなくもなかったけど…初デートでそれはないだろと思って…」



「……っ!」



初デート…。



そっか、私達にとっては、初デートみたいなもんだ。



大切に考えてくれたんだ…有馬。



やばい、嬉しい…。



菜美は手の甲で、火照ってきた頬を触る。



「宮崎?入るぞ」



「あ…うんっ」



そして二人はレストランの中に入る。






< 86 / 91 >

この作品をシェア

pagetop