ただの幼なじみじゃいられない!



「別に…何もしてないよ。」



あたしは爽太を見上げてそっけなく答えると再び視線を地面へとうつした。


あたしはヒロと付き合うようになってから、爽太とはほとんど話さなくなった。


ちょうど爽太も、そのころから女の子とっかえひっかえして遊ぶようになったし。


だから…久しぶりの会話がぎこちない…。


あたしが、一方的にそう思っているだけかもしれないけど。



時々交わした会話といえば…爽太がからかってあたしを遊びに誘ってきたことくらいかな。


何度か誘われたことがあったけど、適当にあしらっていた。


高校生になるまでは、普通の男の子だったのに。



どうして…急にこんなプレイボーイになっちゃったのかなあ…?


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