私の思い～きっかけとタイミング～
最近週末によく誘われるな…。

そんな悠長な事を思ってしまった。

「私も明後日の日曜は予定が有ります。でも…。」

私は森崎先生のお誘いにためらう。

「俺の事が信じられないですか？」

私は即座に返事が出来ない。

森崎先生は思案した後、思いついたように言った。

「そうだ、もし良ければ山本内科の先生に俺の事を聞いてもらっても構わない。それで良ければ、来週会って下さい。」

まるで電話の向こうで森崎先生が頭を下げているような雰囲気が伝わる。

「あなたが気になってしょうがないんだ…。」

そうポツリと言う森崎先生。

「…はあ…。」

何だか分からないのだけれど、何となく会って話をしてみたいと言う気持ちがうっすらと湧いてきた。

もしかしたら山本先生の名前が出て来たからかもしれない。

< 104 / 382 >
表紙・目次

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop