私の思い~きっかけとタイミング~

私は不思議に思って、そう聞いた。

「いえ。あなたとお話がしたくて。」

ん?

「こんな言い方をしたらいけないですね。一度会ってお話しませんか?」

どういう事だろう。

「せっかくこうしてご縁があったんです。一度会ってもらえませんか?」

ん?

私はやっぱり森崎先生が何を考えてそう言っているのかが理解出来なくて、顔をしかめた。

その様子は電話の向こうの森崎先生には伝わって居ないだろう。

そう思っていたのだが…。

「あなたが戸惑うのは当然です。俺だって紙飛行機を投げ入れてまであなたと話したいと思った事に驚いているんですから…。」

そう言って、から笑いをしている森崎先生。

「とにかく…、一度ゆっくり会って下さい。今週はこちらに予定があるので、その次の日曜日はどうですか?」

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