私の思い~きっかけとタイミング~
昼休みが終わる少し前、私はデスクに戻った。

「綾子さん。」

私は綾子さんに呼びかけた。

「私、恵太に会いに行ってきます。恵太の反応が心配ですけど…。」

私はニッコリと笑った。

「さすが、井上さんね。ちゃんと美紗ちゃんの事、元気にして帰してくれたわ。」

綾子さんが笑う。

「恵太君ならきっと大丈夫。変わらずに美紗ちゃんを待っているわ。」

でもすぐに真面目な顔をした綾子さん。

「美紗ちゃん、実は仕事が山積みなの。今日は残業お願いね。」

「えっ?」

私は驚く。

「ここ数日、美紗ちゃんに回せなかった仕事が…。」

そう言って綾子さんはファイルの方を指さす。

「給料の締め作業がごそっと残っているの。今日中に残業時間の計算をしないと、振込する経理に回せない。」
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