隣のアイツは、溺愛俺様ウソ彼氏。
「その反応は図星だねっ?」
この……可愛い顔した小悪魔めっ。
「ちがっ…」
「碓氷くんのことが好きかもしれない!とか…?」
否定の言葉を言わせてくれる間もなく、人差し指を立ててそう言い放ったすみれ。
「……っ!? けほっ、ごほっ…」
たっくんからの気持ちには超鈍感なくせに…
なんで私と宙のことになると鋭いわけ!?
「もしかして、すみれの予想当たり…?」
「そ、そんなわけないじゃん!」
宙のことなんか……
微塵も好きじゃない、し……
「宙のことなんか、好きじゃない。…大ッ嫌い」
口に出して再確認する。
そうだよ、大ッ嫌いだよ。