隣のアイツは、溺愛俺様ウソ彼氏。
「大丈夫」
「へっ?」
耳元で囁き声が聞こえた。
振り返るとちょうど配置についた宙がいた。
暗闇の中で宙は頷いて、口を動かした。
なんて言ったのかまではわからなかったけど、私も頷いて答えた。
そんな場面転換の時間はあっという間で、間もなく明かりがついてラストシーンが始まる。
男子が作ってくれた手作りとは思えないほどのふかふかなベッドに眠り、その周りを小人と森の動物たちが囲んで涙を流す。
「白雪姫っ……」
「死んじゃいやだよ!」
「わーん」
そんな中、聞こえるひとつの足音。
ステージの上はさらに音が響く。
目をつぶっている私にもその音ははっきりと聞こえた。