わたしはみんなに殺された〜死者の呪い【後編】〜





私たちが一回逃げて、その間に中身を回収したと考えるとここに来たのはぬいぐるみの中に何かがあると知っている人物ってことになるよね。


だってそうじゃないとそんな短時間でぬいぐるみを見付ける、破く、持ち去る、なんて出来るわけがない。


良くてぬいぐるみを持っていくか、それとも悠人くんみたいに触らないか。


迷いなくぬいぐるみを破かなければ中身を持ってここからは逃げられないはずだから、ここに来たのは悠人くんか朱里さん、桜ちゃんの内の誰か…と言うことになる。


歩と狛くんは知らないはずだし…って、もし3人の内の誰かに会って話を聞いていたらその二人のどっちかかもしれないじゃない。


あー…ダメだ。


考えても無駄かもしれないなぁ、これは。



「まぁ、誰か来たって言うんならまだ近くにいるかもしれないし…探そうか」


「そうだね」



配膳室から出て、懐中電灯で適当に周りを照らす。



「あ、ねぇ、芽衣」


「ん?」


「ごめん…なんか緊張から解放されたからかわかんないけど、トイレしたくなってきた。

ちょっと待っててくれる?」



あはは…と配膳室のすぐそばにあるトイレを指差した望絵に、溜め息をつく。



「いいよ、行ってきて。
『あの子』が来るかもしれないから早めにね」


「うん、わかってるって!」




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