わたしはみんなに殺された〜死者の呪い【後編】〜



言う方が早いか、動く方が早いか、望絵はトイレに駆け込んでいった。


もー…まさか大きい方じゃないよね?


それは本当に困るんだけど。


何故か私は『あの子』との遭遇率がやけに高いような気がするから、気を付けないと。


壁を照らしても天井を照らしてもいつも通っている学校と変わらないのに、心なしか黒い雰囲気を漂わせる空間に身震いする。


でも、なんとなくさっきより空気が軽くなった気がしなくもない。


それはただ私がゲームクリアしたから安心しただけなのか本当に軽くなったのかわからないけれど、今なら『あの子』と出会っても逃げ切れる気がする。


「なーんて…本当に来ないでよ?」


そんなの錯覚だし、足が早い訳じゃないんだから。


なんだか急に不安になってきて、急いで周りの音に気を張り巡らした。


『あの子』の声は―――聞こえない。


良かった…。




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