友情ー男の友情ー
俺は美形な母さんと父さんに似て美形な方だった。だから昔からモテた。そして、幾度となくストーカーにもあった。彼女を取られたと怒られることにも慣れていた。ただ、ストーカーには何度あっても慣れない…。いや、慣れるもんじゃないだろ?俺はみんなの前では無表情だ。何年か前は母さんが女の子には優しくしなさい。と言うので愛想を振りまいていたが、それも長続きしなかった。愛想を振りまくことによって恭くんは私にだけ優しいの。それは私が彼女だからなのよ。と言う人が増え、修羅場となった。黒い黒い中学時代のことだ。高校は中学の俺を知らない人が多いところを選んだ。だから、俺が笑うのを高校の奴らは見たことがないだろう。でも、あの写真の俺は笑っていた。俺が笑うのはあいつら、幼なじみのあいつらの前だけだ。多分あの写真はついこの間、放課後に3人でデパートに行った時のものだ。今回のストーカー、鈴香さん?は俺の家まで特定してるであろう。俺は家を特定されないように満員電車に乗っている。人がたくさん降りる駅だから人に紛れて駅を出ているのだ。だからほとんどのストーカーは俺の家まで特定できないで、諦めるのだ。
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