好きになった相手には大体相手がいるんです
悠木君と思いっきり目があったからだ。

「おっ!はやいじゃん。さぁどうぞ」

「は・・・はいっ!」

なんで私素直に返事しちゃうんだろう。

悠木君はもう身体を洗い終わった様だった。

浴槽のお湯もいっぱいになり私を迎え入れる準備は整ったと言わんばかりだった。


う~~恥ずかしい

なかなか最初の1歩が踏み込めない私の腕を悠木君が掴んで引き寄せた。

「あっ!」

一瞬の出来事だった。私は悠木君に抱きしめられた。

その反動で前を隠していたタオルは落ち、私と悠木君を隔てる物は何もなくなっていた。

「詩真・・・綺麗だよ。顔を上げて」

恥ずかしすぎて顔を上げられないでいると頭上から甘く少しかすれたような悠木君が囁いた。

少しだけ顔を上げると、目の前に悠木君の顔があって

その顔が徐々に近づいて、そのまま私の唇を塞いだ。
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