好きになった相手には大体相手がいるんです
「んっ・・・ん・・んっ」

触れるだけのキスなんてすっ飛ばす様な勢いで悠木君は

私に濃厚なキスを与えた。

一瞬だけ驚いて反射的に身体が後ろに下がったかと思うと

逃がさないとばかりにまた強く引き寄せられた。

悠木君の私の全てを知ろうとするかのように掻き乱す。

鼻呼吸だけでは苦しいと時々「うっ」と喉の奥を鳴らす様に声が出てしまうと

一旦唇が離れ私の火照った顔をみて満足げに微笑む。

その時私の目に映った悠木君の目がとても色っぽくて

胸の奥がぎゅっと掴まれた感覚に襲われる。

そんな私の感情を悠木君は読みとるかのように

また唇を寄せると激しいキスの嵐。しかもこれからお風呂だって言うの

キスだけでこんなに必死になっていると言う事は

この先一体私はどうなるんだろう。

その時だった
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