愛は呪縛
大輝くんを思いながらベッドの中で泣いてしまった。
私に覆いかぶさっていた影は彼じゃないのに。
不器用だから、こんな場面じゃないと私は素直に涙を流せないみたいで。
「ごめんね、お姉さん。痛かった…?」
「へ、いき…」
こんな不安定な私を気づかってくれる、隣に横たわる彼。
最中に私が何度「大輝くん」て呼んでも優しくキスしてくれた。
「あり、がとう…」
掠れた声で言えば、彼は懐っこく笑った。
綺麗な子。
同い年くらいかな?
ふわふわの茶髪が可愛い。
なんだか撫でてみたくなって、そっと手を伸ばした。
「ん、くすぐったい」
また、笑う。
大輝くんとは違う笑顔。
大輝くんの笑顔が少年みたいなら、この人の微笑は大人びてる。
「ねえ、お姉さん」
「なに…?」
「俺ね、お姉さんのことすごく気に入っちゃった」