Wildcat~この愛をあなたに~
「どんだけ心配させんだよおまえは」
一希さん?煉さん?
顔に火傷がある一希さんだ
「へっ?」
「へっ?じゃねぇよ
おまえなにされたかわかってんのか」
「一希おちつきなって」
帝さんまで···
帝さんは一希さんを追い出すと話しを進めた
「なにがあったかっていうとね
青山組がしきる飲食店のゴミ捨て場に君が放置されてたの」
「えっ···」
「慌てたゴミの回収業者のおじさんが病院に電話
親族は連絡がつかないから一希に連絡がいったってわけ
本当に覚えてない?
一希ずっと寝ずにいたんだよ
一希もういいよ入ってきて」
入室してきた一希さんを見れずに俯いた
「謝れよ少しくらい」
「一希まだ強く言わない」
「いいんです帝さん」
「僕はお店に戻らなきゃだけど」
帝さんはそういうと病室から出て行ってしまう
「おまえなにされたかわかってんのか?」
ばらっと私のベッドの上に診断書を投げる
「···なんですかこれ」
「はあ?おまえ字も読めないのか?
タバコ吸ってくる」
本当はわかっていた
でも言いたくなかった
だって言ったらまた喧嘩になる
診断書にかかれていたのは新聞などによく取り沙汰されている危険ドラッグの文字
タバコを吸ってきた一希さんはなにも言わない
だから私もなにも言えずにいた
「なんで出て行った?」
「とめなかったじゃないですか」
「おまえわかってない」
「わかってないのは一希さんです」
「いっちゃんそこまで
少し頭ひやしといで」
なんでここに店長さんがいるの?
一夜希さんは病室を出て行ってしまった
俺が向かった先はただ一つ
「ちわっ」
「珍しいね一希が来るなんて」
「なにした?あいつに」
「別に」
「少しのヤキモチかな」
「ふざけんな」
「ねぇあの人形さん大丈夫だった?」
「まあな」
「ならよかった
一希もう君が背負うものはなにもないよここには」
「あぁそうだな」
どこまでバカなんだよ俺
なんであんな奴の為なんかに
「一希、変わったんだよ僕もおまえも」
銃をつきつけられ俺はただ後退りをするだけだった
「謝れよ」
「謝る?じゃあね一希」
乾いた音、寸前で避けたつもりが肩を掠めた
「っ···」
「痛そう大丈夫?」
「おまえが兄貴だなんて思いたくない」
俺はとりあえず下がる
窓に背中が当たり冷や汗が流れる
一か八かしかたなく俺は窓硝子を破り下に落ちた
幸い下が植え込みで良かったには良かった
「いってぇ」
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