ぼくのまわりにいる悪い人とぼくの中にいる悪い人
『うん、あたしね…子供服の店やりたいんだ』

『はぁ?子供服!どうしたの…急に』


『別に急に思い付いた訳じゃないよ、元々松下君がやりたがってたんだよ…』


『そんな事考えてたのか、松下がねぇ…意外だな…』


『店出すお金たまったし』


意外だった。
何も考えずに遊ぶ金ほしさの金儲け、だと思っていた。


『でもねぇ一番決めたのは去年のクリスマス』


こいつ、思い出したくない事を思い出させやがって…


『あの時にぶん太が言ったんだよ…“した”後に、俺たちこのままでいいのかなぁって』


だから…“した後”とか言うな!

しかもあの時何しゃべったかなんか覚えてねぇし…


『あっ!別にあん時の事、弥生ちゃんに言ってないから!大丈夫だよ』


だから…

忘れてくれ…


『あのね…俺は弥生とは何でもねぇから…それと!あん時の事は飲み過ぎてて良く覚えてねぇんだよな…』


『覚えてない…失礼な男だね』


覚えてます…


『あっ!集金あったんだった、友美、ご馳走さん』


『…ふふっ、ハイハイ!帰りますよぉ~』


…変な汗かいたな

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