希望のあしたへ
そして約半年後、陽菜の姿は翔と共に結婚式場のチャペルにあった。

チャペルでお互いの将来を誓い合った二人はその後友人たちによるライスシャワーの中チャペルから出てくると、二人ともすごく幸せそうな表情をしておりこの先の明るい未来がうかがえた。

その後披露宴を終えた二人は亨のマンションへと帰っていく。

「ねえ亨兄ちゃん、ありがとうこんなあたしと結婚してくれて」

「なにいっているんだ、もういいんだよそんな事言わなくて。それにいい加減その亨兄ちゃんてのやめろ、俺たちはもう夫婦になったんだから」

「じゃあなんていえばいいの?」

「そりゃ『あなた』でも『亨さん』でもいろいろあるだろ」

亨のリクエストに陽菜はぎこちなく呼んでみる。

「じゃああなた」

やっぱり照れてしまう陽菜。

「なんか急に呼び方変わると照れるじゃない、やっぱり亨兄ちゃんが一番しっくりくるわよ」

「そうだな? 俺も自分で言っていてなんか照れちゃった。徐々に直していけば良いか」

「慣れた言い方が一番いいわ」

「ねえ亨兄ちゃん、あたしこんなに幸せで良いのかな?」

「なにいっているんだ。今まで辛い思いをしてきたんだ、陽菜にはこの位の幸せになる権利くらいあるよ」

「そうなのかな?」

「そうだよ、陽菜はもっともっと幸せになっていいんだ。二人でいっぱい幸せになろうな、愛しているぞ陽菜」

「あたしも愛している。いっぱいいっぱい幸せにしてね」

その後も陽菜は定期的に病院に通う日々が続いたがそれも少しずつ回復して行き、翔との夫婦関係も良好であった。

しかし翔の事を亨兄ちゃんと呼ぶのだけは未だに直らずにいた。
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