意地悪なきみの隣。



どうして…中島くんが持ってるの?


中島くんを見ても、落としたことには気づいていないみたい。


ペンを握って黒板とにらめっこしてる。


私の手は少し震えてる。



でも、それはきっと寒さのせいなんかじゃなくて



この写真のせいだ。



「おいっ、西野!ぼーっとしてるな!次読め」



「は、はいっ…」



ぼーっとしてたらしい私は先生に当てられてることに気づかず、写真を眺めていた。


恥ずかしいなあ…。


写真はそっとノートの後ろに隠して、私は教科書の文を読んだ。



ーーー
ーーーー



「はあ…」



ようやく1日の授業が終わり、思わずため息がもれた。


結局この写真を中島くんに返せないまま。


そして疑問がまた1つ、増えてしまった。



ーどうして私の小さい頃の写真を持ってるの?



聞きたくても、今の中島くんは私とちゃんとお話をしてくれない。


だって、


中島くんが誰か気付いていないから。


もし、中島くんがこの写真がなくなったことに気付いたら…。


私はどうすればいいんだろう。


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