不順な恋の始め方

混乱し、ただただぼうっと立ち尽くしている私をよそに

「冷蔵庫ん中なんも入ってへんからビックリしたわ。普段何食べてんの?」

なんて話を続ける坂口先輩は、やはり何を考えているのか分からない。


「あの……坂口先輩。話してる途中悪いですけど、何でここに居るんですか。」


坂口先輩には悪いが、こちらの話題の方が先だと思う。

だって、どう考えたってこんなのおかしいし、これを聞かずに他の話を進められるわけがない。


そう思い発した私の言葉に、坂口先輩が顔を顰めた。

複雑な心境が見え隠れする坂口先輩の表情に、私の中に変な緊張感が走る。


「えっとなあ……うーん……せやなあ、これはとりあえず順を追って話そか。うん、そうしよう」


両腕を組み、眉間に沢山のシワを寄せてブツブツとひとり呟いた坂口先輩

そんな坂口先輩と私は、とりあえずリビングのテーブルを挟んで向かい合わせに座り込んだ

< 31 / 195 >

この作品をシェア

pagetop