不順な恋の始め方
混乱し、ただただぼうっと立ち尽くしている私をよそに
「冷蔵庫ん中なんも入ってへんからビックリしたわ。普段何食べてんの?」
なんて話を続ける坂口先輩は、やはり何を考えているのか分からない。
「あの……坂口先輩。話してる途中悪いですけど、何でここに居るんですか。」
坂口先輩には悪いが、こちらの話題の方が先だと思う。
だって、どう考えたってこんなのおかしいし、これを聞かずに他の話を進められるわけがない。
そう思い発した私の言葉に、坂口先輩が顔を顰めた。
複雑な心境が見え隠れする坂口先輩の表情に、私の中に変な緊張感が走る。
「えっとなあ……うーん……せやなあ、これはとりあえず順を追って話そか。うん、そうしよう」
両腕を組み、眉間に沢山のシワを寄せてブツブツとひとり呟いた坂口先輩
そんな坂口先輩と私は、とりあえずリビングのテーブルを挟んで向かい合わせに座り込んだ