no life no color


高校というのはめんどくさい箱庭みたいなもので
人間関係がややこしいとこなのだ



それに私は基本無関心でギャル一行誰一人名前を覚えてない
覚える気がないといった方が正しい。



ギャルの話の話題はいつもきまっていた。とある不良軍団の話。




「もうカッコいい‼抱かれたい」

「うんうん!わかる~」

「やばい~」




この三人に特徴なんかない。どれも同じに見えた。



そう個性というものがない。




ほとんど同じ髪型に同じ口調性格は多少違うかもしれないが自分を可愛いと思ってることには変わりないグループだった。



テカテカのグロス、頬に濃いチーク長いつけまにマスカラをオン。剃った眉から描いた眉。



私は浮いていたそれでも良かった。




色がない私はこうして人に寄生する生き物なのだ


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