罪づけ




ゆっくりとした動作に促されるように瞳を開け、視線を合わせる。また唇が重なる。

啄ばむようにされるそれは、どこか子ども同士の拙い触れ合いのようにも感じる。



大人と子どもを行ったりきたり。

揺らめく私たちの存在が嬉しくはないのに、私を慰める。



「ふふっ」



合間に笑い声をこぼせば、彼がむっと眉をひそめたのがわかる。



「そんな余裕あるんだ」

「え?」



私の気持ちなんて知りもしない彼の舌が私の唇をなぞる。わずかに空いた隙間から入りこんできたそれが私のものを攫った。

優しく触れ合うものがあっという間に大人の口づけへ。



すがるように彼のシャツを掴んだ手がふるふると震える。

汗が滲んで滑り落ちてしまいそう。



「は、ぁ」



あつい息。体温も上昇していく。

堪えていたはずの声は忍ぶようにそっと吐き出しただけで色を含んでいて、それがやけに恥ずかしい。



気づけばぷつぷつとブラウスのシャツは外れ、私の肌を風が撫でた。



名残惜しげに吸って、私に音を聞かせて離れる唇。

つ────と引いた糸さえ逃さないと言わんばかりに舌で絡め取って、透吾が笑う。



「余裕のない、その顔が好き」

「っ、……」



ああ、なんてひどい人。

言葉で、仕草で、態度で、吐息で。全てで私を捕らえる。そして、離さない。



好き、という言葉に反応して、体の奥が潤う。

水を与えられた枯れかけの花のように、私は透吾を吸収して、心に栄養を受けるの。






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