罪づけ
────愛していたから、愛されたかった。
2年前の自分の願いごとが頭をよぎって。
そう……私はそれを望んでいた。求めていた。
私から心も体も離れて行った高坂さん。
私から体は離れようとも、心をわけてくれる透吾。
ああ、そうか。私の願いは、想いは、もうとっくに叶っていた。
透吾が叶えてくれていた。
彼の胸に手を当て、私は抱き締められていた体を引き離す。
ふたりの間にできた空間はもう、私をさみしさから動けないようにするものではないわ。
「私を透吾の1番にしてくれてありがとう」
たとえそれが変化してしまっていたとしても、その一時。私たちが共有してきた時間の中で一瞬だとしても、誰より想われていたというのなら。
私はただ、……ただそれだけで。
「透吾……透吾」
私ね、ちゃんといつか終わりが来るとわかっていた。
できるだけ遠い未来の話であることを望んでいたけど、それでも頭の片隅で理解していた。
間違えていたね。
最低だったわね。
だけど、あの時間は必要なものだったと、私だけじゃなくあなたにも必要だったと、そう自負したっていいでしょう?
そう思えるくらい、前を見据えることができるようになったことを誇りに思うから。