【完】いいかげん俺を好きになれよ
またしてもみんなにバカにされてしまった。
ほんとなんでみんなあたしのこと見る目ないとかバカとかしょうがないとかさぁ…。
あたしは別に今のままで楽しいし、これでいいんだってば。
イケメンウォッチングの何がいけないのよ〜…
その時渡り廊下を三年生の集団が通った。
移動教室なのか音楽の教科書を抱えて、こっちをみんなジロジロ見てる。
特に女子たち。
「きゃーっ!あれ渡瀬くんじゃない!?」
「うっわーやっぱ超カッコイイ!
きゃっ、こっち見た!!」
なにやらアユのこと見て騒いでる感じだ。
そうそう、アユはうちの学校でもけっこう人気あるほうで。
特に先輩からの人気はハンパない。
まぁでもアユって顔キレイだしスタイルいいしおしゃれだし、
パッと見でも目を引くくらいのルックスであることは間違いないけど…
「騒がれてるよ~渡瀬クン。
相変わらず人気あるね~」
「うるせ、」
こういうのを見向きもしない。
愛想笑いもしない。
むしろ迷惑そうにしちゃってさ。
社交辞令とかファンサービスみたいな精神はないのかなぁって思うんだけど。
宮園先輩みたいに。