王様とうさぎさん
「じゃ、式の話はまた。
 さ、允のところに行って」
とうむを言わさず言われる。

 とりあえず、はい、と頷くしかなかった。

 ヤバイ。
 もう結婚から逃げられない気がする。

 允の思い込みとしつこさもどうかと思うが、この人はそれより更に上だ。

 蛇じゃない。

 ヤマタノオロチだ。

 はは……と苦笑いしながら、莉王は障子を開けた。

 允を探しに行くために。
< 366 / 508 >

この作品をシェア

pagetop