王様とうさぎさん
 


 菩提樹の下で、その少女は眠っていた。

 長い黒髪と制服のスカートが草の上に広がっている。

 側には、倒れて紅茶のこぼれた洒落っ気のないステンレスの水筒。

 今まで見たなかで、一番奇麗に見えて——。

 傍らに立つ男は、膝をつき、彼女に軽く口づける。

 そのまま立ち去った。

 
 

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