王様とうさぎさん
 


 目を覚ました莉王は、自分が泣いているのに気がついた。

 今の夢——。

 本当に夢なのか?

 清香の話を聞いて、自分がイメージしたものなのだろうか。

 起き上がり、ぼんやりしていると、由莉子の声が聞こえてきた。

「莉王ちゃーん、遅れるわよ。

 莉王ちゃんー?」

 わわっ。
 また、ご飯の支度もせずに寝こけてたっ。

 莉王は慌てて布団を跳ね上げる。

 本当に駄目な嫁だな。

 嫁、なのか?

 自分でも疑問に思いながらも、今は、清香の事件の方が気になっていた。

 仏壇に手を合わせ、莉王は立ち上がる。




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