王様とうさぎさん
「いや、いいですよ、ほんとに」

 どうぞ、と微笑むと、清香は目を逸らす。

 そのまま、まあ、お幸せに、と言ってきた。

「でも、気をつけて。

 その男は結構、思い込み激しくてヤバイわよ」

 允の後頭部を見ながら、清香は言う。

 ……それは、なんとなく理解できますと、どんな会話になってるんだ? という顔で見ている允をちら見した。

「あと、あれもヤバイわよ」

「あれ?」

「忍さんよ。

 あの人はいい人だけど。

 なんていうの……

 こう、言葉にできない、なにかがあるのよっ」

 それは、そっちの方がまずい気がしますね、と思い、聞いていたが、まあ、忍の恋愛に関しては、私は関係ないしな、と思っていると、

「気をつけるのよ」
と清香は何故か、肩を叩いてきた。
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