王様とうさぎさん
 允の姿を見、莉王は、まずい、と思っていた。

 あるあるある、こういうのって。

 最悪だ。

 花嫁より、花婿の方が見栄えがするっ。

 やっぱ、格好いいな、と思いながらも、ちょっと哀しかった。

 そのとき、

「やあ、王様っ。
 誰かと思った。

 綺麗だねえ」

 いつものテンションで忍が允の後ろから、ひょいと現れる。

 褒めてくれているのだろうか。

 その言い方だと、普段は綺麗でないようなのだが。

と、つい、褒め言葉にまで引っかかってしまう。

 これに城ヶ崎さんまで居るわけだよね。

 もうちょっとなにかすればよかったかな。

 エステとか。

 いやいや、そんなもので、顔立ちは変わらないし。

「ほら、允も褒めて」
と忍に背を叩かれていたが、允は黙っている。
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