王様とうさぎさん
 おお、酒瓶がたくさん。

 カウンターの後ろ、壁面に並べられた色とりどりのお酒に、莉王は驚嘆する。

 こうして並べてあるとお洒落なのに。

 何故だろうなあ。

 家だと汚く見えちゃうんだよな。

 一度、キッチンにワインの瓶を並べてみたことがあるが、遣り方が悪かったのか。

 呑んだあと、洗って乾かしてるの?

 しかも、こんなにたくさん。

 よく呑むのね〜と言われそうな雰囲気に仕上がった。

 何が違うのか、とその几帳面に並べられたお酒を眺める。

「全然知らないお酒ばっかり」
と呟くと、

「お前の知ってる酒ってなんだ?」
と允が訊いてくる。

「ビールと……缶チューハイ?

 あとはちょこっと冷酒くらい。

 付き合いで」

 そんな話をしているうちに、冷蔵に物を詰めていたらしい忍が帰ってきた。
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