王様とうさぎさん
「じゃあっ」

 もうこれぎりで決別だ。

 この適当坊主も、おもしろがってるだけの店主もっ。

 店を出たところで、振り返る。

 最初に見たとき、このチョコレートのドアを見て、一瞬、お菓子の家みたいだな、と思ったが。

 やっぱり、お菓子の家なんて、中には魔女しか住んでないんだわっ。

 いや、この場合、魔男か。

 ……なんか意味が変わっちゃいそうだな、と思いながらも、今の記憶を消したくて、莉王は足早にそこから逃げ去った。
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