王様とうさぎさん
 なんとなく気持ちが不消化なままなので、今度は高校の同級生に電話した。

 今でもよく一緒に遊ぶ友だちだ。

 すると、彼女は叫ぶ。

「えーっ。
 そうなの?

 なにひとりで抜け駆けしてんの。

 なにそれ。

 誰か紹介してよ、その格好いい人の友だちでもいいから」

 ……余計ストレスたまってきたな。

「あのさー、一緒に怒ってくれないの?」
と言うと、彼女は、

「いやだってさ。

 私、その人、知らないけど。

 あんたがその人説明するの聞いてたら、全然悪い人に思えないから。

 っていうか、あんた、その人のこと、嫌いじゃないんじゃないの?」
と言い出す。

 は?
とまた思った。

「私が?

 あのわがままうさぎを?」
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